宮崎のアリーナの経済効果は約26億?任期最後の議会で明らかに・・・。

みなさん、こんにちは。山口としき(宮崎市議会議員)です。

先週の15日に3月議会が閉会しいただいた4年間における議会は基本的にすべて終了しました。完全に選挙モードに突入ですが、任期自体は4月いっぱい残っていますので、議員として最後の最後までしっかり働きたいと思います。

さて、3月議会、私の任期最後の一般質問ですが、特に「宮崎市のアリーナ構想」の質問がメディアに大きく取り上げられることとなりました。テレビなどでも取り上げられたんですが、質問した議員の名前は選挙前で中立性を考えて出せないようで、ちらっと後ろ姿が。

【新聞記事】

アリーナ効果26億円 宮崎市想定、甘さ指摘も(参照:宮日)

http://www.the-miyanichi.co.jp/kennai/_37403.html 

 

ええ、甘さ指摘したのは私です。

 

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今回の質問の経緯・内容と今後についてお知らせします。

 

【そもそも】

宮崎市は昨年6月の予算でアリーナ構想の基礎的なデータ収集業務を計上しました。その結果は今年の2月に出る予定になっていましたが、特段公表したりする予定はなし、議会にも説明予定はないという状況。

そこで、議員として資料を請求して、調査報告書を入手。細かなことも含めて一般質問で確認しました。

 

【一般質問でどうなった??】

調査の概要について「市が設定した一定の条件下で算出したところ、経済効果は約26億円」という答弁が。

一定の条件って何か・・・。

「コブクロのライブくらい県外や市外からの誘客見込める企画が、年間120日あって、5000人規模のアリーナが満杯になる」ことのようです。

他の議員さんもアリーナについては質問をしていますが、この約26億円という数字が出たのはわたしの質問だけです。たぶん、調査報告書をきちんと入手して質問したので、答えざるを得なくなったのだと思います。

 

【これを受けてどう考えるか】

 

その1:一定の条件が甘すぎる ⇒ 仙台のアリーナの状況を前提に試算しているようですが、年間120日(週2日以上)もコブクロライブクラスの企画を連発してすべて満席にするというのは現実的ではないと思います。ちなみに仙台のアリーナはプロバスケットボールのホームスタジアムになっていたり、一定の興行が約束されています。

なお、調査報告書では26億円は最大値であり、年間120日の興行が100日になったら、その効果は6分の5として計算すべきだし、体育館的な利用に終始した場合、その効果は25分の1になると指摘されています。(調査会社の名誉のために記載しておきます。)

 

その2:そもそも26億円ってどんな数字なの? ⇒ なんとなく約26億円ですよ!といわれると大きい数字な気がしますが、市長が目指されていた「起死回生の一手」になるものなのか。最近は「経済政策のひとつ」という言い回しに変えていますが、経済政策の数字としても26億円がどういうインパクトを与えるものなのか。これについてはまだ確認できていません。

 

その3:候補地についても厳しい指摘 ⇒ 調査報告書では、市が示している4つの候補地が一長一短あり、候補地以外のエリアについても再度検討したほうがいいと指摘がされています。3月議会でも徹底して市は「駅東エリア」にこだわっていましたが、この指摘を受けてどうするのか。一部報道では違うエリアも検討しだしたとありましたが、数週間前の議会で「東エリア」でといっている以上、急なエリア変更は難しいですし、市としても数週間検討したに過ぎない浅い検討になるとしか言えないでしょう。

ざっと3点書きましたが、アリーナ構想の根本となるものが根拠の薄いまま議論が進んでいる感がいなめないので、構想を進めるならばもっと深い議論と、きちんとした数字・根拠を示さないと責任のある判断はできないと私は思っています。

 

アリーナ構想の今後

市は平成30年度内に「基本構想」をまとめると宣言をしています。それにともなって、3月28日に議会向けに「基本構想の説明会」が行われることになりました。ここで、スケジュールや規模、候補地、大まかな事業費が出されることになっています。この日が今後のアリーナ構想の流れを決めることになるでしょう。また報告させていただきます。

 

さて、来週から県議会議員選挙、そして4月14日からは市議会議員選挙があります。

アリーナ構想については、選挙の争点になるか。構想全体が見えていない以上「建設に賛成か、反対か」で選ぶのは難しいと思いますし、何も見えていないものを根拠なく賛成・反対というのは無責任だと私は思っています。

ただ一つ言えるのは、現状においてもこれからにおいても私は「根拠なき意思決定や数字なき事業については徹底的に議論を求めていく」ということです。

様々なご意見があると思いますが、4年に一度の選挙。皆様の意思を示す場として活用していただきたいと思いますし、将来に責任をもっていくためにも少しでもいいので調べて、そして何より投票に行っていただければと思います。